2007年11月
2007年11月27日
入院中の探偵業務
ちょうど良い、
と思っていいのだろうか。
でも、そう思うことにした。
犬が怪我する前に、海外調査が舞い込んできていたのである。
動物病院から戻った私は、先日作成した指令所に目を通していた。
普段であれば、スタッフだけで向かわすのだが・・・。
この調査、
依頼者からの対象者に関する事前の情報によると、
グアムかサイパンに行く。
多分、レンタカーも借りる。
普段の趣味ではゴルフをやる。
ファンダイビングもやる。
射撃もやる。
なるほど。
総括的な情報を元に、ある調査方法で、
行き先は、ほぼサイパンであると確定させた。
ゴルフができて、
左ハンドル車を右側走行で尾行するレベルで運転できて、
『PADI』の『ADVANCED OPEN WATER DIVER』を持っていて、
と、3拍子揃っているのは、あいにく私しかいなかった。
四六時中、犬の足を心配してしまう。
急遽、私が他のスタッフを引き連れて現場に行くことにした。
探偵携帯サイト
2007年11月26日
手術前日
入院して2日目。
保管しておいても品質が悪くなってしまうので、家にあったユーカヌバを病院に持参した。
手術前の検査の結果、問題ないとのことで、
いよいよ明日、手術が行われることとなった。
女性のスタッフから、
「面会していきますか?」
と聞かれ、
「いいのですか?」
との返答と同時に「はい!」という表情をしていた。
手術直後は、興奮するとまずいので、面会するなら今が良いということで、ご好意を頂戴することにした。
2階か3階か記憶が定かではありませんが、
上階にあがると、ガラス(マジックミラー?)の向こう側に、たくさんの犬たちがゲージに入っている。
一つ一つ確認して探していると、
「まだパピーちゃんだけど、大きいので、一番下の列にいますねー。」
「そうですか、ありがとうございます。あ、いた。」
ちなみに、このような、赤ちゃん言葉のようなイントネーションで私に声を掛けるものだから、正直、恥ずかしく照れる。
「今、扉を開けますねー。」
スタッフが、そーっと入っていく。
ゲージから出してあげるが、元気がない。
他の、比較的元気な犬たちは、吠える。
「どうぞー!」
ゆっくり入っていった。
3秒。
足、すね、目、と視線を送ると、
ブン、ブン、ブン、ブン、、、、
尻尾が千切れそうに動きだした。
「ピー、ピー、キュー、キュー」
そうか、そうか。
しゃがみ込み、顔がビショビショになるまで舐めさせた。
足以外は健康体。
腹も減るし、遊びたいよな。
いつものユーカヌバ持って来たぞ!
心の中で、話しかけた。
ごめんな、今日は連れて帰れないんだ。
「ありがとうございました。」
そう言って、一足先に私がガラスの外の部屋に出る。
ゲージに入れられる。
「ピー、ピー、ピー・・・ウゥーン。」
つらい。
面会したことを、ちょっと後悔した。
探偵携帯サイト
保管しておいても品質が悪くなってしまうので、家にあったユーカヌバを病院に持参した。
手術前の検査の結果、問題ないとのことで、
いよいよ明日、手術が行われることとなった。
女性のスタッフから、
「面会していきますか?」
と聞かれ、
「いいのですか?」
との返答と同時に「はい!」という表情をしていた。
手術直後は、興奮するとまずいので、面会するなら今が良いということで、ご好意を頂戴することにした。
2階か3階か記憶が定かではありませんが、
上階にあがると、ガラス(マジックミラー?)の向こう側に、たくさんの犬たちがゲージに入っている。
一つ一つ確認して探していると、
「まだパピーちゃんだけど、大きいので、一番下の列にいますねー。」
「そうですか、ありがとうございます。あ、いた。」
ちなみに、このような、赤ちゃん言葉のようなイントネーションで私に声を掛けるものだから、正直、恥ずかしく照れる。
「今、扉を開けますねー。」
スタッフが、そーっと入っていく。
ゲージから出してあげるが、元気がない。
他の、比較的元気な犬たちは、吠える。
「どうぞー!」
ゆっくり入っていった。
3秒。
足、すね、目、と視線を送ると、
ブン、ブン、ブン、ブン、、、、
尻尾が千切れそうに動きだした。
「ピー、ピー、キュー、キュー」
そうか、そうか。
しゃがみ込み、顔がビショビショになるまで舐めさせた。
足以外は健康体。
腹も減るし、遊びたいよな。
いつものユーカヌバ持って来たぞ!
心の中で、話しかけた。
ごめんな、今日は連れて帰れないんだ。
「ありがとうございました。」
そう言って、一足先に私がガラスの外の部屋に出る。
ゲージに入れられる。
「ピー、ピー、ピー・・・ウゥーン。」
つらい。
面会したことを、ちょっと後悔した。
探偵携帯サイト
2007年11月25日
レントゲン結果
10分後。
今度は、診察室ではなく、もっと奥の部屋に通された。
そこには、色々な医療器具で溢れていた。
さっきの獣医師さんの他に、3名の獣医師さんも織り交ざっての説明。
「これ見てください。」
PCの画面。
角度を変えたり、ズームアップしながらの説明。
何だこれ!
人間である私も、このようなもので医療を受けたことは無い。
獣医師「とりあえず、患部からすると1週間放置されている状態だから、手術する事になりますね。ピンをこの角度とこの角度から入れて固定しようと思います。いいよね?これでね?(他の獣医師さんとの確認)」
私 「・・・。」
獣医師「少ししたら、再度切開して、ピンを抜く事になると思います。」
私 「はい。で、ちゃんとまた走れるようになるのでしょうか?」
獣医さん、にこやかに、
「大丈夫ですよ、まだ成長期ですし。1週間もすれば、まずは普通に歩けるようにはなりますから。」
1週間で歩ける?
いいのか?
いいのか?
本当にそこまで言い切っていいんだな?
などと、心の中で獣医に向かって叫んだ。
最初に行った病院の件もあったことから、探偵らしくポケットにボイスレコーダーを忍ばせておいたが、スイッチは入れずに、この病院に任せてみる事にした。
一通り、麻酔に関する同意書などの書面にサインをし、保証金を21,000円支払った。
やれやれ、一体いくらするのだか。
外に出ると、黒のラブラドールレトリバーの成犬が診察を待っていた。
少しして気が付くと、前足が1本無かった。
原因は交通事故らしい。
何とも、胸が締め付けられたように苦しくなり、仕事に戻りました。
探偵携帯サイト