宝
2008年05月06日
見えないものが見えるとき
普段、幸せなときには気がつかないこと。
突然、思いもよらない出来事があったときに
それまでの生活が、何て幸せだったのだろうと気づく瞬間。
先日、こんな相談がありました。
夫:大学4年生、22歳
妻:大学4年生、22歳
子:生後8ヶ月
二人は同じ大学のサークルで知り合い、
交際して身篭る。
いわゆる、できちゃった婚。
この4月からアパートに一緒に住むことになった。
妻は保育所に預けながら通学し、
夫は通学しながらアルバイトで生計をたてて就職活動を。
のはずだった。
ある日、夫が車で保育所に預けに行った直後、
預金通帳を持っていなくなってしまたのだ。
Takeが面談にお呼ばれされて訪れたのはそれから8日が経った日。
色々と聞いてみると、
何やら家出歴は2度目らしい。
前回は1週間で帰ってきた。
そうか、だから8日目にTakeが呼ばれたのか。
面談中に泣き出した8ヶ月の子供に対して、
「すいません、おっぱいあげてもいいですか?」
Takeはさすがにうつむいていましたが、
母親の強さを心底感じた瞬間でした。
結局、調査の依頼にはならなかったけれども、
いつか必ず夫は帰ってくると思いました。
『でも、その旦那様とは、共に今後もやっていけるのですか?』
「はい、子供に父親がいないのはかわいそうなので…」
なんとも・・・。
この夫をヒドい奴だ!
と、一言で片付けてしまうのは簡単かもしれない。
でもね、Takeはこう言いたいです。
赤ん坊の泣き声や、
おむつの交換、
待ってくれている妻、
失ってしまったら取り返しがつかないのだよ。
きっと、今まで単なる22歳の男の子。
家族を持つことに対してのプレッシャー。
それはわかる。
でもさ、
そんなにヒドいことされても
妻は一緒にやっていきたいと待っているんだよ。
君は、間違いなく必要とされているんだ。
人間、必要とされなくなったら終わりだよ?
早く帰ってあげて。
そして、ただ一緒に生活するんだ。
それが幸せなんだよ。
ね。
元々、夫婦なんて他人同士。
でも、赤ん坊にとってはパパ、ママ、
家族なんだよ。
手遅れになる前に気づいて欲しいと願います。
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