成人式
2008年01月17日
それが探偵。だけれども・・・
先日あった成人式。
ちょっと前なら毎年1月15日だった。
今年は14日。
そんな祝祭日には関係なく、調査はある。
朝から浮気調査。
成人式というのは、その人の一生の中では
たった一度の催し物。
14年前に出席した自分は、
式には出たものの、
つまらなくて、退屈だったのを覚えている。
三郷市という土地柄、
見栄を張った車の見せ合いであったり、喧嘩をしていたり・・・
けれども、それはそれで想い出であることには変わりない。
会場の外では、みんな地元の高校出身同士が
「久しぶり〜」
なんてつるむものだから、
都内の私立高校に行った自分は
中学の同級生に会ってもカヤの外。
結局、高校時代にバイトしていたステーキハウスの仲間に出会い、
そのステーキハウスにみんなで行った。
当時のマネージャーは、1ポンド(450g)のサーロインを
ご馳走してくれた。
うちの探偵社にも、20歳の新人調査員がいる。
本来であれば、成人式に行く予定であっただろう。
そいつに、
「成人式だよな?」
と言った。
「出て来い!」
と。
だけれども、
「調査で自分が少しでも役に立てられるなら、調査に出ます。」
と言い放った。
正直、微妙な心境だった。
当日。
朝8時に新宿開始。
終わってみれば、埼玉県川越市。
総時間15時間、かつ、移動しっ放しであったため
報告書にして80ページ以上の内容。
バイクで移動しっ放しの新人に声をかけた。
「寒かったろ。どうだった?」
少なからず、この新人君にしてみれば
人生にたった一度の成人式の日に
調査に参加したのだ。
すると、
「寒かったです。でも、楽しかったです。」
“楽しかった”っていう表現はダメだぞ!
と言った自分だが、気持ちはわかる。
浮気相手の自宅割り出しまで成功したのだ。
現場としては
『楽しい=達成感』
は大いにある。
新人君、
君の成人式は、
寒い中早朝の新宿で張込を開始し、
電車に乗って尾行し、
自宅に帰って車に乗り換えた対象者を
寒い中バイクで200km近くを尾行し、
その日にしかチャンスが無かった目的を完了させたのだ。
依頼者からのねぎらいのメール。
「調査ありがとうございます。相手の身元がわかり安心しました。調査していただいたスタッフの方にもありがとうございますとお礼をお伝えください。」
これは、探偵として羽ばたき出した君への、
何ものにも変え難い宝物のメッセージ。
おめでとう。
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