2007年09月09日
別れ
「別れました。」
後輩からの連絡に、
手がけていた報告書作成の手を止め、
駆けつける事に。
私は、探偵ではありますが、
心理学者でもなければ、
恋愛の達人でもないです。
こんな時は、ただ、一人の男として、
話を聞く、普通の人間であります。
私も、何度も食事などをお供させていただいた
1組のカップル。
「3年だっけ?」
「はい。」
「とうとう、告げたのか。」
「もう、どちらが口に出すかの状態でしたから。」
どうしても、もうそれ以上先に進めない関係だと、
そんな相談を過去にもされていました。
やれる事は、全てやり尽くせと。
「彼女、大丈夫だったか?」
「泣いてましたが、もうわかっていたみたいで。」
「3年一緒にいて、一晩で話が終わるのか?」
「早かったです。」
「寂しい…よな。」
「・・・。何というか・・・。」
「俺もだよ。」
「はい。」
孤独になるという意味の『寂しい』ではなく、
もうこの世に、こいつら二人のカップルが
いないという事。
1組の歴史が消滅したという事実。
友人、恋人、夫婦、ペット、
同僚、上司、部下、動物、モノ…
出会った瞬間に、別れに向かっている。
どんなに仲のいい夫婦でさえ、
どちらかが先に逝く。
だからこそ、『その人』と
関わっていられるうちに、
どれだけのことができるか。
なるべく揉める事の無いよう、
やれるだけの事はしたいと考える。
後悔の、あまり無いように。
そうは考えても、
形あるものが消える事は、
とても切ない。
何十年も共にした伴侶に、
先に絶たれ、
残された配偶者の寂しさは、
30代の私には想像できない。
でも、できる事は…
精一杯、生きるしかない。
これはこれで、美しいと思うけど。
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後輩からの連絡に、
手がけていた報告書作成の手を止め、
駆けつける事に。
私は、探偵ではありますが、
心理学者でもなければ、
恋愛の達人でもないです。
こんな時は、ただ、一人の男として、
話を聞く、普通の人間であります。
私も、何度も食事などをお供させていただいた
1組のカップル。
「3年だっけ?」
「はい。」
「とうとう、告げたのか。」
「もう、どちらが口に出すかの状態でしたから。」
どうしても、もうそれ以上先に進めない関係だと、
そんな相談を過去にもされていました。
やれる事は、全てやり尽くせと。
「彼女、大丈夫だったか?」
「泣いてましたが、もうわかっていたみたいで。」
「3年一緒にいて、一晩で話が終わるのか?」
「早かったです。」
「寂しい…よな。」
「・・・。何というか・・・。」
「俺もだよ。」
「はい。」
孤独になるという意味の『寂しい』ではなく、
もうこの世に、こいつら二人のカップルが
いないという事。
1組の歴史が消滅したという事実。
友人、恋人、夫婦、ペット、
同僚、上司、部下、動物、モノ…
出会った瞬間に、別れに向かっている。
どんなに仲のいい夫婦でさえ、
どちらかが先に逝く。
だからこそ、『その人』と
関わっていられるうちに、
どれだけのことができるか。
なるべく揉める事の無いよう、
やれるだけの事はしたいと考える。
後悔の、あまり無いように。
そうは考えても、
形あるものが消える事は、
とても切ない。
何十年も共にした伴侶に、
先に絶たれ、
残された配偶者の寂しさは、
30代の私には想像できない。
でも、できる事は…
精一杯、生きるしかない。
これはこれで、美しいと思うけど。
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