いくつの罪があるでしょう

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相談者は３０歳代女性。



３ヶ月前に、自称『紹介』で知り合ったという３０歳代男性と交際を開始。

結婚を考えている人だという。

出会ってから現在までに３００万円以上をその男性に貸してしまったのだが、心配になってきてどうすればいいのかわからないので、相談してもいいですか？

ということでした。



普通に考えると、何故にそんな金を貸すのか？と思うでしょう。

しかし、女性の心理をしっかりと掴んでいます。



出会って３ヶ月、されど３ヶ月。

女性は自分の親にも彼を何度か会わせている。

一緒に食事もしている。

司法試験を受け、弁護士事務所に務め、最近独立したのだという。

今はまだ駆け出しなので仕事がないけど、軌道に乗ってきたら結婚しよう。

ただ、今は事務所の開設で支払いが続き、本当にお金がないんだ。

１年後からの返済でお金を貸してくれないか？

とのことだった。




しかし、今までに彼の自宅には招いてくれず、開設したという事務所の名前や所在地を聞くと、はぐらかされてしまっていたとのこと。




女性が持ってきた借用書、見た瞬間笑いをこらえるのに必死なくらい、おかしな借用書だった・・・

おいおい、自分の方がもっとまともな金銭消費貸借契約書ぐらいかけるぞ！(笑)

とても、弁護士が作成するような借用書ではない。

自分に都合がいい借用書、という意味ではなく、内容が吹き出しそうな借用書・・・ちょっと説明が難しいけど。

ということで、弁護士ではないでしょう。




ズバリ、女性にお話しました。


恐らく既婚者でしょう。

そして、弁護士で独立したばかりと聞いて、あなたも彼に期待してお金を出してしまいましたね？


・・・はい。


そりゃそうです。

フリーターが金無いから貸して！で誰が貸すものですか。

医者で開業したばかり、これも同じ効果でしょう。



想像でモノを言ってても仕方が無いので、調査をしました。

その結果、既婚者であることが判明。

それを伝えると、ウチの親が悲しみます・・・とのこと。

そりゃそうだ。

30歳代半ばで弁護士事務所を開業した男性に知りあえて結婚するものだと思っているのだから。



でもね、○○さんも○○さんですよ！

と言う前に、自分が馬鹿でした・・・と反省。

そうそう、『弁護士』に心ときめいてしまったのだから仕方がない。

それと、彼に妻がいると知ったこれ以降に会うと、今度は妻から慰謝料請求される身になるので会わないでくださいね！

では、本物の弁護士をご紹介しましょう。

で、The End....





さて問題です。

この男性が行ったことは、民法、刑法合わせていくつの罪の疑いがあるでしょうか？



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